高齢者は室内で熱中症になりやすい。予防と対策は?
福島県庁消防保安課が調査している熱中症救急搬送人員集計によると、令和3年7月に福島県内で搬送された方は420名。その内、65歳以上の高齢者が61%と過半数を占めており、発症する場所は住居が44%となっています。
なぜ高齢者は熱中症になりやすいのか?
高齢になると、暑さやのどの渇きを感じる感覚機能、汗をかいて体の熱を逃がす調節機能が低下して、熱中症を発症しやすくなります。
「トイレが近くなるから」と入浴前や就寝前に水分補給を控えてしまうことも一因となっています。
また、エアコンを嫌がる傾向にあり、「体に悪い」「節電したい」「そんなに暑くない」などの理由で、あっても使わないことが多いようです。
高齢者の熱中症対策は?
ご両親や祖父母のためにエアコンを設置したが、使ってくれないということもあります。
使ってくれないのであれば、エアコンを使わずに快適に過ごせるように環境を整えてあげることが大切です。
室内が暑くなる原因を知って、対策をしましょう。
室内が暑くなる原因は?
窓・ドアから外気の熱が流入
住宅の中で最も熱の出入りが大きい場所は、窓・ドアなどの開口部。
全体の73%の熱が窓やドアから入ってきており、この熱が室内の温度を上昇させるため、室内熱中症の原因になります。
暑さ対策は窓やドアから入ってくる熱を遮断することが大切です。
室内の暑さ対策は?
室内が暑くなる原因は、窓・ドアなどの開口部から熱が侵入することです。断熱性能の高いものにリフォームをしたり、日除けを取り付けることで、室内の温度の上昇を防げます。
また、温度計を設置すれば、客観的に温度を判断することができます。