災害時のトイレ、どうすればいいの?

明るく落ち着いた雰囲気のトイレ

8月から9月は台風の影響で、大雨、洪水、暴風、高潮による自然災害が発生しやすい期間です。住宅業界でも災害に対応するべく新しい商品や施工法が増えてきました。しかし住まいの備えをしていてもライフラインが途絶えてはどうしようもありません。今回は断水、停電した際のトイレの使い方についてまとめてみました。

浴槽の残り湯など、水が確保できる場合

①自動洗浄機能がある場合は、機能を停止してください。

②バケツ1杯分(約6~8リットル)の水を、直接便器内に勢いよく流す。
※水はねに注意してください。新聞紙など便器まわりに敷くことをおすすめします。
※2,3回に1度は多めの水を流し、詰まりを防ぐようにしてください。

③バケツ0.5杯程度の水を再度便器内に静かに流す。
※配管内部の流し切れていない汚物を流したり、便器内に水を溜め臭いが上がってくるのを防ぐ役割があります。

タンクに直接水を溜めると水量が足りずに流しきれずに詰まりの原因になります。また、配管や下水に異常がある場合は水を流すことが出来ません。水の流れ方に異常がある場合は使用を停止してください。残り湯に含まれる髪の毛やホコリはトイレが詰まる原因となりますので、取り除いてから流すようにしてください。

水が確保できない場合(簡易トイレの作り方)

■準備するもの
45リットルほどの大きいビニール袋、新聞紙

①トイレの座る便座部分を上げ、便器ごと覆うようにして袋を1枚かぶせます。

②座る便座部分を下げ、その上から便座ごと覆うようにもう1枚かぶせます。

③ぐしゃぐしゃに丸めた新聞紙を入れ、用を足します。

④一番上の袋だけを取り換えれば、何度でも使用できるようになります。
※排泄物は地域のごみ回収のルールにしたがって処分するようにしてください。

上記のやり方でほとんどのトイレに対応できます。お使いのトイレによっては対応が違ったりします。詳しくは各メーカーのホームページなどをご参照ください。