伝統的な日本家屋の知恵。軒って何のためにあるの?

伝統的な日本家屋の特徴のひとつである、深い軒。
今日は軒について紹介したいと思います。

伝統的な日本家屋の軒を取り入れた和風モダン住宅

軒とは?

お家の壁面よりも外側に突き出した屋根部分を「軒」といいます。

伝統的な日本家屋の軒を取り入れた和風モダン住宅

何のためにあるの?

軒の役割は3つあります。

1.日差しの調整

軒には、季節によって適切に日差しを取り込む役割があります。

太陽は、地球から見ると東→南→西と動いているように見えます。
そして、高さは南を通る時に一番高くなります。この高さは夏至で約80度、冬至で約30度と、一番高い時と一番低い時で50度も差があります。

太陽の動きや位置の関係

夏は太陽の高い位置にあるので、軒が日差しを遮って、室温の上昇を抑えます。対して、冬は太陽が低い位置にあるので、軒は日差しを遮らず、室内の奥まで日差しを取り込み、室内を温めてくれます。

季節によって日差しを調整して、室温を適切に保ってくれるので、冷暖房の効率を向上、省エネルギーな暮らしができます。

軒と夏の日照角度の関係
軒と冬の日照角度の関係

2.外壁の保護

軒は雨風や太陽光からお家を守る役割があります。
外壁や窓まわりに用いられている材料の中には、太陽光・温度・湿度・雨などの屋外の自然環境に弱いものもあります。

軒が、雨風や太陽光から守ってくれる結果、外壁や窓まわりが長持ちするので、修繕費用が抑えられます。

3.雨除け

軒は外側に大きく突き出しているので、窓を開けても雨が入ってきません。

梅雨の蒸し暑い時期に、窓を開けて過ごすということも可能です。
洗濯物を干していても、急な天候変化に困ることもありません。